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ごあいさつ

全九銑40年のあゆみ─協調してさらに上へ 前へ─

 全九州銑鉄鋳物工業組合は、九州一円において銑鉄鋳物を製造する中小企業者の有志70名により、“中小企業団体の組織に関する法律(昭和32年法律第185号)”に基づいて組織化が図られ、昭和43年4月15日に中小鋳造企業130社による“出資制組合”として設立されました。その目的は中小企業者が銑鉄鋳物製造業の改善・発達に必要な組合事業を行って、公正な経済活動の機会を確保すると共に地域業界全体の健全な発展を実現することであります。

  爾来40年、基盤産業である鋳造業も幾度となく業況の浮沈に遭遇し、現在は精鋭企業30社、鋳物従業員700名が顧客に満足していただける高機能、高品質の銑鉄鋳物をそれぞれの需要分野に安定供給して、内外の市場におけるわが国の主要な産業の優位な競争力を下支えする役割を遂行しています。組合もまたその設立目的にそって存在の意義をあらしめてきました。

 この間、全九州銑鉄鋳物工業組合は歴代理事長(初代 村上美豊、昭和41年〜57年、第2代 安田嘉一郎、昭和57年〜平成6年、第3代 片岸修次、平成6年〜13年、第4代 尾中盛和、平成14年〜)各氏を中心にして、組合員企業の事業内容を改善するために銑鉄鋳物工業に関する指導・教育、情報収集・提供、調査・研究等に取り組みました。数多くの各種研修会、講習会、講演会の開催をはじめ、国内に普及しつつあったQCサークル活動を有効な手段として導入し、組合内に止まらず地域における活動にも参加して従業員それぞれの業務処理能力並びに管理水準を高めてきました。

  また、国の施策に沿って(社)日本鋳物工業会および全国銑鉄鋳物工業組合連合会の傘下で、中小企業近代化促進法(昭和38年法律第64号、昭和45年11月特定業種に指定)に基づき、5次にわたる構造改善事業を実施しました。

  その後、全国銑鉄鋳物工業組合連合会は構造改善事業の総括を終えて平成17年3月に解散しましたが、(社)日本鋳物工業会は時代の要請に応えて(社)日本強靱鋳鉄協会および(社)日本鋳造技術協会と統合され、平成17年7月に(社)日本鋳造協会として新発足し、傘下の企業数は900余社にのぼる鋳造業の中核的団体となりました。

 これには大小鋳造業をはじめ鋳造用諸資材・設備関係企業も数多く参加されています。当組合は引き続きこの新協会の団体会員としてより広範な協会事業に参画し、鋳造業界の10年後を見据えた中・長期的ビジョンを具体的に展開する中で、組合設立の趣旨と時代のニーズに合致する鋳造企業並びに業界を、新しい中小企業組合制度(平成19年4月施行)のもとで九州一円に構築してまいります。


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